Dearest 2nd 〜Moon〜
────…ミーンミンミンミン…
「…」
言葉が出ずにゴクリ、と息を呑む。
あの様子だと、友達とカフェでお茶でもしているのだろうか。
ロングヘアをふわふわとやわらかく揺らし、
イチゴが刺さったフォークを片手に、友達とくすくす笑い合っている彩がガラス越しに映る。
…───ドキン、ドキン…
ふいに見つけてしまった君の横顔が、どうにもこうにも眩しい。
眩しすぎて、苦しい。
…───今日の俺との約束は3時頃。
その前に友達と会うって言ってたから、まぁありえる光景なんだけども。
「…───あ~…
……もう…」
口元に手を当て、おさまらない胸の鼓動に立ち尽くす。
らしくない自分に、どんどん恥ずかしくなってくる。
…───好きだ。
強くなる呪文。
この感情に、俺は随分振り回されているんだけど。
こんな突然の不意打ちを食らって、全く動けなくなったりするんだけれども。
……けれど──…
────…カツン
こうやって
君に近付こうと一歩踏み出したりもする。
全く予想不可能な感情だ。