Dearest 2nd 〜Moon〜


「…ってか、彩の脳内妄想での俺のイメージってそんなんなん?」




だとしたらちょっと悲しいけど、彩は否定しない。




…マジか。






「……待て。



俺は女好きでエッチで好き勝手のやりたい放題の殿様ってこと?」





「…、」





首を縦にも横にも振らない彩の態度は“イエス”そのもの。





どうやら彩の目からして、俺は上様如く遊び人なオーラを放っている(らしい)






……かなり心外だ。







「……俺は確かにエッチで変態かもしれん。



っつーかそれは否定せん。うん。」





「ほらやっぱり~!!」





「けどな、後は全力で否定させてもらうで。」





「…へ?」





目をパチパチする彩を、真顔で見つめる。







…───どうして、いつまで経っても分かってくれないんだろう。









「…───朝岡さん?」







君はズルい。





そんな顔して、また分からないフリをして。





本当は分かってるくせに。








「…───俺は彩しか見てないよ。」








こうやって、ずっと君しか見ていないのに。





君しか見えていないのに。





他の女を見てる暇があるなんて、




他の女にフラつく暇があるなんて、俺にはそんな余裕ないのに。





ずっとずっと、捕まえたくても捕まえられない蝶を追いかけているのに。






違う蝶を追い掛ける余裕なんて、今の俺にはどこにもない。

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