クラス対抗デスゲームトーナメント
ゲーム開始
(???side)
なんで。
どうして…
「あ…ああ…」
もっと早く気づけてれば…
「うあああああああああああああああああん」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(のぞみside)
ずっとこのままだって思ってた。
あんな奴が来るまでは…
2年2組。生徒総数21人。
私は転校生でまだ転校してきたばかりだけどそれでもクラスに馴染んで平和にやってきた。
それなのに…
××が全て壊した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガラガラー。
「おはよー!愛菜」
「のぞみ!おはよ」
「なんか今日やけに人少ないね」
「うーん…そうかな?」
ごく普通の日常。
普通な分愛しく思え、そして…それが過ぎ去る時に切なく感じる。
今日は突然学園祭のリハーサルがあると言われ私たちは講堂に集められた。
私は世田谷のぞみ。(せたがや-)
この子は転校してきて最初の友達の、高木愛菜ちゃんだ。
見渡せば、たくさんのクラスメイトがいる。
今日からこのクラスメイトたちが、1人また1人また1人減っていくなんて、この時は全く思っていなかった。
講堂の舞台を見ると派手な一軍女子が何かを話している。
「どうしたの?」
相沢美波(あいざわみなみ)、木崎ノエル(きざき-)、須藤夕美(すとうゆうみ)、松原英里紗(まつばらえりさ)は2年2組の一軍女子だ。
「今日いろいろ変じゃない?」
「え?」
そう?…かな?
「今日下駄箱の中妙に靴ないし先生すらいないし」
「わかる〜」
そういえば今日は変なことが起こるなあ…?
「今日学園祭のリハは絶対ないよね…学園祭もっと先だし…」
ピーンポーンパーンポーン。
「あ、放送」
なんだろう…
リハ関係かなぁ?
『皆さん!こんちくわ~っ!』
え?
あちこちから「は?」とか「誰?」っていう疑問の声が聞こえる。
共感できる。
明らかに先生ではない。
『鳴海女子中学校2年2組のみなさん!どもー!私はあやめグループの者ですっ!』
「あやめ!?」
講堂がざわつく。
あやめって…確か私のお父さんの…
とにかくとてつもないほどの大金持ちってことはわかる。
ここはちょっと田舎の方だけどここは無論、日本中を牛耳るほどの大企業だ…
『さてさて!挨拶も終わったところで〜!今からみなさんにはデスゲームに参加してもらいます!』
「…は?」
一瞬耳を疑った。
デスゲーム…?
「ちょっと!どういうこと!?」
2軍の女子たちが声をあげる。
渡辺亜里沙(わたなべありさ)だ。
「まさか…2年前の…」
え?2年前?
愛菜…?
「2年前って?」
「あ、なんでもない!」
ブンブンと首を振る愛菜。
2年…前…
『ほんじゃみなさん、校庭に出て下さ〜い♪』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なにこれ」
校庭には、変な装置があった。
ガラス張りの大きいボックスに、中には黒いボタン。
ボックスにモニターが取り付けられている。
これでデスゲームを?
どんなゲームなのか想像がつかない。
ピーンポーンパーンポーン。
『みなさん来ましたよねー?ほんじゃ、モニターにルールを映し出しますんで!ほれ!』
この人は明るいフリをして恐ろしい人だ。
モニターが明るくなる。
ルール
・2人1組になる。
・1人は専用の場所に閉じ込められ、もう2人はその1人を助けにいく「救出人」となる。
・1時間以内に学校のどこかにあるボタンを押せば、2人とも助かる。ただし、ボタンは四つあり、全部押さないといけない。
・時間切れの場合、閉じ込められた人が死ぬ。
・閉じ込められた人が専用の場所にある黒いボタンを押すと、救出人が死ぬ。
・普通のボタンとは別の青いボタンがあるがこのボタンを押すとその時点で2人が死ぬ。
・どこにボタンが設置されるかは、ゲーム毎に変わる。
・トーナメント戦で行う。つまり最後の1人になるまで終わらない。
トーナメントって…
最悪じゃん。
『ほんじゃ、ゲームを始めたいところだけど…あのねえ、お願いがあるの』
お願い?
『これ、2人でやるゲームでしょう?あなたたちのクラスの人数、21人じゃない…』
確かに…
じゃあ最後の1人は?
『というわけで、人数管理のために誰か死んでもらいまーす!』
「えええ!?」
そんなバカな。
「嘘嘘嘘」
「は!?そんなの聞いてねーよ!」
周りのみんなが慌てたり声を荒げたりする。
でも今から死ぬ1人は誰…?
『んじゃ、手元のスマホのルーレットで決めまーす』
当たるな当たるな当たるな当たるな…
でもそんなことしたら死ぬのは他の子になってしまう…
『おっと!決まりました♪では、死んでね?……松原英里紗さん』
え!?
「ちょっと…嘘」
英里紗の顔がみるみる絶望に染まる。
「い、いや…嫌!私を殺すなんてバカなこと言わないで!」
「英里紗、ちょっと…」
夕美の言葉も虚しく、
「死ぬのはいやだああああああ」
英里紗は校門前に駆け込んだ。
英里紗の心が絶望の代わりに焦りに染まる。
逃げて…!
すると、校門の前に何かを持った男の人が待っていた。
「英里紗、あぶなーい!」
パァン。
ノエルの叫びは何かの音にかき消された。
「え?」
この音…
「英里紗!!!!!」
校門の前で、血を流して倒れていた英里紗に美波たちが駆け寄る。
「あ…あああ…」
夕美が手足をガタガタさせている。
さっきまで一緒に話していたはずの友達が今目の前で死んでいる。
どれほどのショックなんだろう。
『逃げ出すと、こんなことになりますからね?』
あやめグループの人の声は、さっきとは真逆に低くなっていた。
こんなの怖すぎる。
「きゃあああああああああああ」
「人殺しーーーーーーっ」
デスゲームって本当のことだったんだ…
パニックが起こる2年2組の前であやめの人は告げる。
「それでは2年2組のみなさん、デスゲームをお楽しみください♪」
死亡者:松原英里紗(元1年2組)
残り20名
21−1=20
なんで。
どうして…
「あ…ああ…」
もっと早く気づけてれば…
「うあああああああああああああああああん」
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(のぞみside)
ずっとこのままだって思ってた。
あんな奴が来るまでは…
2年2組。生徒総数21人。
私は転校生でまだ転校してきたばかりだけどそれでもクラスに馴染んで平和にやってきた。
それなのに…
××が全て壊した。
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ガラガラー。
「おはよー!愛菜」
「のぞみ!おはよ」
「なんか今日やけに人少ないね」
「うーん…そうかな?」
ごく普通の日常。
普通な分愛しく思え、そして…それが過ぎ去る時に切なく感じる。
今日は突然学園祭のリハーサルがあると言われ私たちは講堂に集められた。
私は世田谷のぞみ。(せたがや-)
この子は転校してきて最初の友達の、高木愛菜ちゃんだ。
見渡せば、たくさんのクラスメイトがいる。
今日からこのクラスメイトたちが、1人また1人また1人減っていくなんて、この時は全く思っていなかった。
講堂の舞台を見ると派手な一軍女子が何かを話している。
「どうしたの?」
相沢美波(あいざわみなみ)、木崎ノエル(きざき-)、須藤夕美(すとうゆうみ)、松原英里紗(まつばらえりさ)は2年2組の一軍女子だ。
「今日いろいろ変じゃない?」
「え?」
そう?…かな?
「今日下駄箱の中妙に靴ないし先生すらいないし」
「わかる〜」
そういえば今日は変なことが起こるなあ…?
「今日学園祭のリハは絶対ないよね…学園祭もっと先だし…」
ピーンポーンパーンポーン。
「あ、放送」
なんだろう…
リハ関係かなぁ?
『皆さん!こんちくわ~っ!』
え?
あちこちから「は?」とか「誰?」っていう疑問の声が聞こえる。
共感できる。
明らかに先生ではない。
『鳴海女子中学校2年2組のみなさん!どもー!私はあやめグループの者ですっ!』
「あやめ!?」
講堂がざわつく。
あやめって…確か私のお父さんの…
とにかくとてつもないほどの大金持ちってことはわかる。
ここはちょっと田舎の方だけどここは無論、日本中を牛耳るほどの大企業だ…
『さてさて!挨拶も終わったところで〜!今からみなさんにはデスゲームに参加してもらいます!』
「…は?」
一瞬耳を疑った。
デスゲーム…?
「ちょっと!どういうこと!?」
2軍の女子たちが声をあげる。
渡辺亜里沙(わたなべありさ)だ。
「まさか…2年前の…」
え?2年前?
愛菜…?
「2年前って?」
「あ、なんでもない!」
ブンブンと首を振る愛菜。
2年…前…
『ほんじゃみなさん、校庭に出て下さ〜い♪』
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「なにこれ」
校庭には、変な装置があった。
ガラス張りの大きいボックスに、中には黒いボタン。
ボックスにモニターが取り付けられている。
これでデスゲームを?
どんなゲームなのか想像がつかない。
ピーンポーンパーンポーン。
『みなさん来ましたよねー?ほんじゃ、モニターにルールを映し出しますんで!ほれ!』
この人は明るいフリをして恐ろしい人だ。
モニターが明るくなる。
ルール
・2人1組になる。
・1人は専用の場所に閉じ込められ、もう2人はその1人を助けにいく「救出人」となる。
・1時間以内に学校のどこかにあるボタンを押せば、2人とも助かる。ただし、ボタンは四つあり、全部押さないといけない。
・時間切れの場合、閉じ込められた人が死ぬ。
・閉じ込められた人が専用の場所にある黒いボタンを押すと、救出人が死ぬ。
・普通のボタンとは別の青いボタンがあるがこのボタンを押すとその時点で2人が死ぬ。
・どこにボタンが設置されるかは、ゲーム毎に変わる。
・トーナメント戦で行う。つまり最後の1人になるまで終わらない。
トーナメントって…
最悪じゃん。
『ほんじゃ、ゲームを始めたいところだけど…あのねえ、お願いがあるの』
お願い?
『これ、2人でやるゲームでしょう?あなたたちのクラスの人数、21人じゃない…』
確かに…
じゃあ最後の1人は?
『というわけで、人数管理のために誰か死んでもらいまーす!』
「えええ!?」
そんなバカな。
「嘘嘘嘘」
「は!?そんなの聞いてねーよ!」
周りのみんなが慌てたり声を荒げたりする。
でも今から死ぬ1人は誰…?
『んじゃ、手元のスマホのルーレットで決めまーす』
当たるな当たるな当たるな当たるな…
でもそんなことしたら死ぬのは他の子になってしまう…
『おっと!決まりました♪では、死んでね?……松原英里紗さん』
え!?
「ちょっと…嘘」
英里紗の顔がみるみる絶望に染まる。
「い、いや…嫌!私を殺すなんてバカなこと言わないで!」
「英里紗、ちょっと…」
夕美の言葉も虚しく、
「死ぬのはいやだああああああ」
英里紗は校門前に駆け込んだ。
英里紗の心が絶望の代わりに焦りに染まる。
逃げて…!
すると、校門の前に何かを持った男の人が待っていた。
「英里紗、あぶなーい!」
パァン。
ノエルの叫びは何かの音にかき消された。
「え?」
この音…
「英里紗!!!!!」
校門の前で、血を流して倒れていた英里紗に美波たちが駆け寄る。
「あ…あああ…」
夕美が手足をガタガタさせている。
さっきまで一緒に話していたはずの友達が今目の前で死んでいる。
どれほどのショックなんだろう。
『逃げ出すと、こんなことになりますからね?』
あやめグループの人の声は、さっきとは真逆に低くなっていた。
こんなの怖すぎる。
「きゃあああああああああああ」
「人殺しーーーーーーっ」
デスゲームって本当のことだったんだ…
パニックが起こる2年2組の前であやめの人は告げる。
「それでは2年2組のみなさん、デスゲームをお楽しみください♪」
死亡者:松原英里紗(元1年2組)
残り20名
21−1=20