その息尽きるまで時間は無限
今日は特に何も無かった。





誰かから蔑まれることも、そんな目もなかった。



ただ、少し、いや、かなり不安なことはあった。


帰りの会が終わって、ランドセルを背負う直前。


「まーことくん!」

耳障りな高音が鼓膜へ伝わった。


「…なんだよ。」

振り返れば、予想通り七晴黎がいる。


赤いランドセルは、彼女の胸元のリボンと唇によく似た色。




七晴が俺“ら”に接触すると、必ずと言っていいほど空気が引き締まる。


今も。
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