その息尽きるまで時間は無限
俺、今から死ぬんだ。


死ぬし、殺されるんだ。


直接的に、母親に。

間接的に、濡沢と、七晴に。



視界のモザイク化は進んでいく。

啜り泣くわりには力を緩めない母。




もう疲れているのだろう。

きっと、俺を殺したら、自首するか死ぬかだ。


「かっ…、ふ、ははっ…」


“ふふっ、たのしみにね?”

“真くんは、酷いね。”


ーーーー虎の威を借る狐。

“これって、真くんじゃん。”

“それに比べて、真くんは、狐でしょ。”

…たしかに、狐だ。

“まだ、矢田家は大丈夫なの?”

ーーもうめちゃくちゃだよ。


“なに、罪滅ぼし?”

“真は結局殺されるっていうのに、バカだよね。”

ーーあ、これって走馬灯ってやつなのか?


視界のほとんどは真っ白。


視界だけじゃ飽き足らず、頭の中も白くなってきた。
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