その息尽きるまで時間は無限
「あんたなんていらない…。あんたなんか、生まれてこなければよかった。」


ドラマなんかでよく聞くセリフだ。

ありきたりでつまらない。

「あんたなんて…産まなきゃよかった。」


静かに、手に力を込める母。


視界に白いモザイクが、かかっていく。

俺だって、生まれてこなきゃ良かった。



「真っ、なんで、…なんでっ…」


なんで、産まれてきたんだ。
とでも言うかと思ったけど、

「なんで、抵抗しないの…?」

…違った。


もう俺に対抗する力はないし、ハテナに応える気もない。

そう聞くならやめりゃ良いのに。


親とはつくづく馬鹿者だ。


息子を殺そうとしているのは他でもない自分なのに、泣いて止めさせようとする。


ーーーーそうか、今気づいた。
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