その息尽きるまで時間は無限

転校生

気づけば次の日だった。

ゆっくり思い出すと、しっかり吐瀉物は掃除したし、歯も磨いた。

そのあとは体調が優れなくて、倒れるように寝た。…曖昧な記憶だけど。

朝起きると、いたって健康体。

昨日のままでよかったのに…と思う。

その方が自然に学校を休めたから。






リビングに行くと、机の上に弁当が。

母からだろう。

どうせ開ける頃には埃まみれ。

乱暴にランドセルに詰め込み、ある程度身支度をして、家を出た。
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