その息尽きるまで時間は無限
やばい、やばい、波が、波が。


腹の中からゴロゴロと、雷の下位互換見たいなあくだらない音が鳴る。

七晴なんかが目の前にいる状況で、こんなしょうもない自分の中の戦いで負けたくない。

回りくどい言い方だが、要するに漏らしたくない。



段々波が引いてきた。
今のうちだ。


「っく…。普通にトイレ行くから…。お前は戻ってろよ…!」


刺激を与えぬように、慎重に立ち上がり、先生の元へ行こうとする。

黒板の前にいるから、すぐ辿り着くと思ったけど。



「あ、先生ー!!! ちょっとこっち来てくれますか〜?」


濡沢が大声で先生を呼んだ。

先生が、俺より少し離れた、濡沢のいる班へ向かってしまう。



あの野郎…。
絶対わざとだ。


俺の状況をわかってて苦しめようと…。


まぁいい、距離が変わろうと、ゴールは変わらない。


できるだけ早歩きで向かう。



そして。

あともう少しで声が届く、という程度の距離にまでなる。


よし、ここまでくればあとは俺のものだ!

この腹痛から、解放される…!!
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