その息尽きるまで時間は無限
木工用ボンドを持つ手が震える。

痛い、いたい。

痛いし、何がとは言わないが漏れそうだし。

まずい、まずい、でも今動いたら危ない。

口の中が酸っぱい。

うなじあたりが冷える。




ーー波が引いたら、なんとしてでも先生に伝えてトイレへ向かわねば。




「あれ〜、楓くん、どうしたの?」

うげっ。
心臓がどきんと跳ねて、身体も跳ねる。


相手が佳凪だったら、嬉しい気持ちと共に同じ反応をしてしまうが、今回相手が違う。

毎回毎回ちょっかいをかけてきやがって、七晴、


「楓くん?顔色が悪いよ〜?熱でもあるの?」


俺の顔を覗き込んで、額に手を当ててくる。


その冷たい体温のせいで、身体に刺激が加わる。


「っひッ…」

「あれ…もしかしてぇ、お腹痛いの? お腹抑えてるけど…大丈夫?」

「っ…気にすんなっ…大丈夫、だから…」

「本当にぃ〜?まぁそっか! 流石に授業中にトイレはいけないかもね?」

「…だまれ。」



関係ねぇだろ。
どうでもいいから早くどけ。

お前が近くにいるだけで緊張が走る。
変なことでもしでかされたらたまったもんじゃない。

「でも本当に苦しそう!クロが先生に伝えてきてあげよっか?」

「…いいから…っ、ほっといとくれ…!」
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