【番外編更新中】騙し愛され落とし合い ~借金帳消しのために、××の家でお嫁さん候補としての生活を始めます~
「ふは、千夏子ちゃん最高~」
何とも言えない気まずい空気が流れる中、愉しそうな笑い声を漏らしながら現れたのは由紀さんだった。
どこに隠れていたのか知らないけど、今の私たちの姿はばっちり見られていたらしい。
「わ、私はそろそろ部屋に戻りますね」
立ち上がって尊さんたちに背を向ければ、後ろから手首をつかまれて引き止められる。
「千夏子ちゃん、忘れ物」
「え? 何ですか……」
振り向けば、おでこにやわらかなものが触れた。