【番外編更新中】騙し愛され落とし合い ~借金帳消しのために、××の家でお嫁さん候補としての生活を始めます~
「よく眠れるおまじない」
すぐ目の前にあった尊さんの顔が、ゆっくりと離れていく。
――どうやら、おでこにキスされたらしい。
それを理解した瞬間、顔が一気に熱をもつ。
「おっ……、おやすみなさい!」
私は全速力の早歩きで部屋まで戻って、布団にもぐり込んだ。
尊さんは“よく眠れるおまじない”なんて言っていたけど――さっきの感触を思い出しては恥ずかしさがこみ上げてきて、余計に眠れなくなってしまった。