【完結】七年越しの初恋は甘く熱く、ほろ苦く。
「絵梨紗、来年も再来年も、こうして一緒に絵梨紗の誕生日を祝わせてほしい」
「うん、もちろん。……祥太くんと一緒に過ごす誕生日が、一番幸せなんだから」
絵梨紗が「祥太くんからがまさかサプライズしてくれるとは思ってなかったから、ビックリしたよ」と嬉しそうに話してくれたから、俺もすごく嬉しかった。
「祥太くん、死ぬまでずっと一緒にいてね。 約束だよ」
「……もちろん。死んでも離す訳ないだろ」
俺には絵梨紗しかいない。もう絵梨紗だけしか愛せない。
こんなにも愛おしく思う人は、もうこの世のどこにもいない。
「祥太くん……素敵な誕生日になったよ、ありがとう」
絵梨紗のこうして笑う姿が俺は本当に好きだ。 絵梨紗の笑顔に癒やされるし、なんか安心する。
「喜んでもらえて良かった」
「これ、あの……指輪、高かったでしょ?」
「絵梨紗は、指輪の値段なんて気にしなくていいんだよ。 俺が絵梨紗にプレゼントしたかったんだから」
こうして律儀に気を遣う姿も好きだ。 絵梨紗の人柄が出てる気がするし。
「祥太くん……今日は祥太くんと、朝まで一緒にいたい」
そんな潤んだ瞳で俺を見る絵梨紗の顔がやけに色っぽくて、俺は絵梨紗をここで抱きたくなってしまう。
「絵梨紗、これ食べたら俺ん家行こうか。 朝まで一緒に過ごそう、二人でゆっくりと」
「うん」
俺は絵梨紗のこういう自然な表情とかがたまらなく好きで、ずっと見ていたくなる。
愛おしい絵梨紗、もう絶対に二度とその手を離さない。 七年間の思いを、ずっと繋ぎ止めたい。