【完結】七年越しの初恋は甘く熱く、ほろ苦く。
三国くんて呼ばれるのもいいけど、やっぱり名前で呼ばれるとさらに嬉しいものだ。
「もう一回呼んで、絵梨沙」
「祥太……くん」
ああ……かわいすぎる。 どうしてこんなにかわいいんだろうか。
やばいな。……俺、絵梨沙のこと好きすぎるじゃん。
「絵梨沙……俺のことが好きだって言って」
「好き……だよ、祥太くん」
「そういうの、反則だ」
俺は気が付いたら、絵梨沙の唇を啄むように奪っていた。
「ん……祥太、くんっ……」
絵梨沙をベッドに静かに押し倒すと、絵梨沙は「待って……。まだシャワー、浴びてないっ……」と潤んだ瞳で俺を見る。
「お風呂は後で一緒に入ればいいよ」
「でもっ……」
その潤んだ瞳で俺を見る絵梨沙の表情がやたら色っぽくて、俺の理性が崩されてしまいそうだった。
「七年も待ったんだ。……もう待てない」
「祥太くっ……んぁっ」
再び絵梨沙の唇を少し強引に奪った俺は、絵梨沙の服を少しずつ脱がしていく。
「っ……見ないでっ……」
絵梨沙の服を脱がしていく度に恥ずかしそうにする絵梨沙がかわいくて、俺は思わず絵梨沙を抱きしめる。
「絵梨沙、俺には全部見せて。 あの時みたいに、俺の頭を絵梨沙でいっぱいにさせてくれ」
「っ……祥太くんっ」
絵梨沙の右手をギュッと握りしめると、絵梨沙と身体を一つにしてゆっくりと重ね合う。
七年前に絵梨沙を初めて抱いた時、俺は絵梨沙の全てを知れた気がして嬉しかったのを思い出した。