【完結】七年越しの初恋は甘く熱く、ほろ苦く。

「そういえば、お昼ご飯食べてなかったね」

「そういや、そうだな」

 ふと左腕の腕時計を確認すると、時間は十二時半を過ぎていた。

「なにか食べるか」

「うん、右側をまっすぐ行くとフードコートがあるみたいだよ」

「じゃあフードコート行ってみるか」
 
「うん」

 フードコートへと向かう途中、絵梨沙は「見て、ソフトクリームがあるみたいだよ」と看板を指指している。

「ソフトクリームか。後で食べようか」

「うん、食べたい」

 絵梨沙が嬉しそうな顔を見るだけで、俺も嬉しくなる。
 絵梨沙とこうしてデートしたり、買い物をしたり、服を選び合ったり出来ることは幸せなことだ。

「へえ、フードコート広いね」

「そうだな。 色々あるな」

「ね、なに食べるか迷っちゃう」

 フードコートを一通り見て回りそれぞれで食べたいものを注文した。

「いただきます」

「いただきます」

 注文したメニューが届くと、二人で食事を済ませた。  

「ソフトクリーム食べようよ、祥太くん」

「ああ、いいけど」

「じゃあ私はストロベリーにするから、祥太くんはバニラ味ね」

「わかった」

 二人でソフトクリームを注文し、近くの席に座りソフトクリームを食べた。

「うん。ストロベリー美味しい〜」

「確かに、バニラ味って美味いな」

「バニラも美味しいよね。 ストロベリーもさっぱりしてて美味しい」

 ソフトクリームを食べる機会なんてあまりなかったけど、絵梨沙と二人で食べるからこそ、より美味しいんだと思う。
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