幽霊学級
そう声をかけたのは淳だった。
めずらしくクラスメートのことを心配しているみたいだ。
「うっ……うぅ」
それでもユリちゃんは嗚咽をもらずばかりでとても話ができそうにない。
かわりに口を開いたのは友人の方だった。
ユリちゃんに寄り添ってはいるものの、その女の子も顔色が悪い。
「今、トイレで変なものを見たの」
ユリちゃんの友達の声は震えている。
「変なもの?」
「うん。学校の七不思議に花子さんっているでしょう? それにそっくりな女の子を見たの」
どうやらトイレの花子さんの話をしているみたいだ。
トイレの花子さんは白いブラウスに赤いスカートをはいたおかっぱ頭の女の子で、女子トイレに出ると言われている幽霊だ。
興味本位に花子さんを呼び出すと、トイレに引きずりこまれてしまうらしい。
「トイレの花子さん? なんでそんなことしたんだよ?」
めずらしくクラスメートのことを心配しているみたいだ。
「うっ……うぅ」
それでもユリちゃんは嗚咽をもらずばかりでとても話ができそうにない。
かわりに口を開いたのは友人の方だった。
ユリちゃんに寄り添ってはいるものの、その女の子も顔色が悪い。
「今、トイレで変なものを見たの」
ユリちゃんの友達の声は震えている。
「変なもの?」
「うん。学校の七不思議に花子さんっているでしょう? それにそっくりな女の子を見たの」
どうやらトイレの花子さんの話をしているみたいだ。
トイレの花子さんは白いブラウスに赤いスカートをはいたおかっぱ頭の女の子で、女子トイレに出ると言われている幽霊だ。
興味本位に花子さんを呼び出すと、トイレに引きずりこまれてしまうらしい。
「トイレの花子さん? なんでそんなことしたんだよ?」