白雪姫は、もう目を覚さない

「あの……あなた、ボランティアの人?」

「……いや、違う」

「そうなんだ。じゃあ、なんでここに?」

「さあ。勝手に連れてこられただけ」

そう適当に返して、その場を離れようとしたとき、
彼女は、ぽつんと呟いた。
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