白雪姫の王子様
髪は肩につくくらいの長さの黒髪。
頬はほんのり赤くて、でも肌は雪みたいに白い。
点滴をつけた腕に、絵筆を持って、
スケッチブックにゆっくりと色を重ねていた。
その少女が描いていたのは、空だった。
でもそれは、ただの空じゃない。
鮮やかな青に、白い雲。
光を反射するような空気感まである。
でも、同じ空なんて、今は見えていない。
それを、迷いなく描いていた。
……なに、あれ。
思わず声に出そうになって、慌てて飲み込んだ。
でも、真剣に絵を描く姿は、どこか強く見えた。
病気にも、現実にも、限られた時間にも、
ひとりで立ち向かってるようだった。
このときの俺は、まだ名前も知らないその少女から、
なぜか目を、離すことができなかった。
頬はほんのり赤くて、でも肌は雪みたいに白い。
点滴をつけた腕に、絵筆を持って、
スケッチブックにゆっくりと色を重ねていた。
その少女が描いていたのは、空だった。
でもそれは、ただの空じゃない。
鮮やかな青に、白い雲。
光を反射するような空気感まである。
でも、同じ空なんて、今は見えていない。
それを、迷いなく描いていた。
……なに、あれ。
思わず声に出そうになって、慌てて飲み込んだ。
でも、真剣に絵を描く姿は、どこか強く見えた。
病気にも、現実にも、限られた時間にも、
ひとりで立ち向かってるようだった。
このときの俺は、まだ名前も知らないその少女から、
なぜか目を、離すことができなかった。