I will love you longer them forever
「正直、オスカーは本気で私を好きじゃないって思ってた。気まぐれで告白したのかなって」

「そんな風に思ってたの!?あの頃も今もアリスへの気持ちは本物だよ。だからめちゃくちゃアプローチした」

オスカーは頰をかきながら笑う。アリスも笑った。オスカーのアプローチに負けて付き合うようになったのは、彼と出会って二年が経った頃だった。

「色んなところにデートに行ったわね」

「うん。でも遊園地行った時は喧嘩になったよね」

「それはオスカーが私を騙してジェットコースターに乗せたからよ。私、絶叫系苦手なのに」

喧嘩をしたあの時も今では大切な思い出の一部だ。こうして笑って語り合える。その時、アリスは管に繋がれてベッドに横たわるオスカーの姿を思い出した。その途端にアリスの手が震える。

「……今日を無事に迎えられて、あなたと未来を作れて、本当によかった」

どの思い出を振り返っているのかオスカーも気付いたのだろう。立ち上がり、アリスを抱き締める。

「ここに俺がいるのはアリスのおかげだよ」
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