推しは恋のキューピッド

その場でジャンプしたりしてみせたが、まだ疑った顔で早川課長はみてくる。


「本当に大丈夫なんですけど…そしたらなんかあったらLINEするでどうですか?」


そう提案すると、早川課長はまだ納得しきっていない様子だが、なんとか納得してくれた。


「そしたら帰ったか心配だから、何もなくても帰ったらLINEしてくれ。連絡先はグループLINEからわかるよな。」


「はい!わかりました!」


案外心配性なんだな。そんな風に思いつつ、
2人で店を後にする。


結局改札まで早川課長は送ってくれた。


「それじゃあ気をつけて。本当に連絡するんだぞ。」

最後まで念を押してくる早川課長に笑いが込み上げてくる。

「分かりました!連絡絶対します!
今日はご馳走様でした。…なんだか今日1日で早川課長のこと色々知れて、少し近づけた気がしてすごく嬉しかったです!!じゃあ、おやすみなさい!」


私はそういうと、急いで改札を抜けホームへと向かった。


1人改札に残った早川課長は、その場に立ち尽くす。


「…言い逃げじゃん」
その場で思わずしゃがみこんだ。



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