推しは恋のキューピッド
「あ、すいません。久しぶりの再会でつい…」


がっちゃんは少しビビりつつ姿勢を正す。


早川課長はがっちゃんを睨みつけたあと、
私に目を向ける。


「中森さん、こいつと知り合い?」


「あ、はい。実家が近所で、小さい頃はよく一緒に遊んでたというか…面倒みてたというか…弟みたいな感じです。」


早川課長に紹介したあと、私はがっちゃんに向き直る。


「がっちゃんなんでここに?今年うちに入社してたの?」


「うん!実はね〜!
早く会いたかったけど、なんだかんだバタバタしちゃっててさ!」


「そうだったんだ!全然知らなかったよ!」



久しぶりに会ったがっちゃんは、スーツも着こなし、随分大人っぽく、早川課長とは違う系統だがかっこよくなっていた。



「なんか…がっちゃん立派に大きくなったね。」


私がそう言って手を伸ばし、頭を撫でる。


「ちょっと!その子ども扱いいい加減やめてよ」


私達が戯れあっていると、早川課長が咳払いをする。



「それで?中森さんに何か頼み事があるんだろ?」



するとがっちゃんは姿勢を正し、一枚の書類を私達に渡す。


「…会社案内•採用パンフレットの作成」


私はもらった書類のタイトルに目を通す。




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