私は、世界一のシンデレラ
心なしか、その笑顔に晴れやかな気持ちが混じってる気がした。


「萌々、何しに来たの?」
そして、いつもは聞かないそんなことを聞いてきた。

いつも、すぐに笑顔で喋り始めるのにな。


「え?何って、会いにきたんだよ。ところでりぃくん、さっき話してた女の子って誰なの?」

ハーフツインテールにした艶やかに光る、髪に、ピンク色のリボンの映えた髪型。
スカートをちょっぴり短くしてるけど、決してギャルっぽくはなくて。
お上品で可愛らしい、私とは違うタイプの子だった。

「ああ・・・・・」
一瞬、黙ってからりぃくんは答えた。


雅妃(みやび)さんだよ。葉乃(はの)雅妃(みやび)さん。」

その名前に聞き覚えがあった。

この学校の生徒会副会長さんだ。
確か、この学校の会長の従兄弟で、高嶺の花って噂の。

「へぇ、あの子、生徒会副会長の葉乃さんだったんだね」
「うん」

それきり、会話が無くなってしまう。
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