氷上のキセキ Vol.1 ~リンクに咲かせるふたりの桜~【書籍化】
そして迎えた大阪行きの朝。
リンクでの早朝練習を終えると、私は更衣室で白いニットワンピースに着替える。
胸元に水色のスパンコールで雪の結晶が描かれていて、お母さんが選んでくれた私もお気に入りの一着だった。
足元はロングブーツを履き、髪は低めのポニーテールにする。
赤いコートを羽織って、着替えを入れたキャリーバッグを引きながらロビーに向かった。
「晶、お待たせ」
声をかけると、振り返った晶は私を見て驚く。
「結、なんか女の子みたいだな」
「ちょっと! どういう意味よ?」
「ごめん、 間違えた。かわいい女の子みたいだ」
「それもどうなの? 普通に、かわいいよ、でいいじゃない」
「あ、そうか」
「もう!」
頬をふくらませていると、晴也先生と真紀先生も、同じように私服姿で荷物を持って現れた。
「お待たせ、行こうか」
「はい」
いつものジャージ姿とは違って、晴也先生も真紀先生もグッと大人っぽくてすてきだ。
コツコツとヒールの音をさせながら颯爽と歩く真紀先生と、隣でなにか話しかける晴也先生も黒のコートがスタイリッシュで似合っている。
「なんだかお似合いだよね、先生たち」
こっそり晶にささやくと、「うん、そうだよな」と晶も顔を寄せる。
その時、パッと真紀先生が振り返った。
「あら、かわいらしい。ふたりで顔くっつけて内緒話? ふふっ」
「別に、そんなんじゃ」
私たちは慌てて離れる。
「たまにはこうして旅行するのもいいわね。ずっとリンクにいると滅入っちゃうから、いい気分転換になって」
「そうだな。外からスケートを観るのもいい機会だし、リフレッシュしてまた新たな気持ちで練習に臨める。いい時間になるといいな」
先生たちの言葉に、私も晶も「はい」と頷いた。
リンクでの早朝練習を終えると、私は更衣室で白いニットワンピースに着替える。
胸元に水色のスパンコールで雪の結晶が描かれていて、お母さんが選んでくれた私もお気に入りの一着だった。
足元はロングブーツを履き、髪は低めのポニーテールにする。
赤いコートを羽織って、着替えを入れたキャリーバッグを引きながらロビーに向かった。
「晶、お待たせ」
声をかけると、振り返った晶は私を見て驚く。
「結、なんか女の子みたいだな」
「ちょっと! どういう意味よ?」
「ごめん、 間違えた。かわいい女の子みたいだ」
「それもどうなの? 普通に、かわいいよ、でいいじゃない」
「あ、そうか」
「もう!」
頬をふくらませていると、晴也先生と真紀先生も、同じように私服姿で荷物を持って現れた。
「お待たせ、行こうか」
「はい」
いつものジャージ姿とは違って、晴也先生も真紀先生もグッと大人っぽくてすてきだ。
コツコツとヒールの音をさせながら颯爽と歩く真紀先生と、隣でなにか話しかける晴也先生も黒のコートがスタイリッシュで似合っている。
「なんだかお似合いだよね、先生たち」
こっそり晶にささやくと、「うん、そうだよな」と晶も顔を寄せる。
その時、パッと真紀先生が振り返った。
「あら、かわいらしい。ふたりで顔くっつけて内緒話? ふふっ」
「別に、そんなんじゃ」
私たちは慌てて離れる。
「たまにはこうして旅行するのもいいわね。ずっとリンクにいると滅入っちゃうから、いい気分転換になって」
「そうだな。外からスケートを観るのもいい機会だし、リフレッシュしてまた新たな気持ちで練習に臨める。いい時間になるといいな」
先生たちの言葉に、私も晶も「はい」と頷いた。