このヒカリの下を、もう一度君と
⑫
「涼太……!」
その姿を見た瞬間、足が勝手に動いた。
ずっとずっと会いたかった涼太が目の前にいる。
そのままの勢いで涼太に飛びつく。
「……陽奈?」
驚いたような声で涼太が小さく私の名前を呼ぶ。
それだけで嬉しい。
「涼太、涼太!
会いたかった……!」
我慢していた涙が次から次へと流れていく。
良かった、
涼太は、生きてる。
抱きしめた涼太は、
暖かくて、それだけで嬉しくてたまらない。
ひとしきり泣いて少し落ちついた私は、
涼太から身体を離し改めて涼太を見る。
当たり前だけど背が凄く伸びてる。
顔も幼さはもうない。
「……何で、陽奈がここに?
お婆さんに引き取られたんじゃ……」
声も低くなっている。
そんなひとつひとつの涼太の成長に、
6年という月日を感じる。
「……電車から、涼太が見えたから」
「そっか……」
何を話したらいいのか分からない。
だって、
涼太に会えて私は嬉しいけど、
涼太は驚きと、戸惑いと、
困ったような、苦しそうな顔をしているから。
「ずっと涼太に会いたかったの。
あのね、
あのね、涼太、
あの時私……」
「陽奈、もう帰れ」
「え……?」
私の言葉を遮り聞こえた涼太の声は、
私を拒絶するかのような言葉だった。
その姿を見た瞬間、足が勝手に動いた。
ずっとずっと会いたかった涼太が目の前にいる。
そのままの勢いで涼太に飛びつく。
「……陽奈?」
驚いたような声で涼太が小さく私の名前を呼ぶ。
それだけで嬉しい。
「涼太、涼太!
会いたかった……!」
我慢していた涙が次から次へと流れていく。
良かった、
涼太は、生きてる。
抱きしめた涼太は、
暖かくて、それだけで嬉しくてたまらない。
ひとしきり泣いて少し落ちついた私は、
涼太から身体を離し改めて涼太を見る。
当たり前だけど背が凄く伸びてる。
顔も幼さはもうない。
「……何で、陽奈がここに?
お婆さんに引き取られたんじゃ……」
声も低くなっている。
そんなひとつひとつの涼太の成長に、
6年という月日を感じる。
「……電車から、涼太が見えたから」
「そっか……」
何を話したらいいのか分からない。
だって、
涼太に会えて私は嬉しいけど、
涼太は驚きと、戸惑いと、
困ったような、苦しそうな顔をしているから。
「ずっと涼太に会いたかったの。
あのね、
あのね、涼太、
あの時私……」
「陽奈、もう帰れ」
「え……?」
私の言葉を遮り聞こえた涼太の声は、
私を拒絶するかのような言葉だった。

