結婚できない症候群②
いよいよ その日がやってきた


俊介君には、あらかじめメールでお店の場所を、教えていた


メールは返って来ていないから、アドレスは変わってないと思う



「小林さん。」


「相原先生…」


先生はお店の合間に、教室で使っているキッチンに来てくれた


「…彼氏さんは?」


「まだです。」


私は無理に笑顔を作った


「もしかしたら、来ないかもしれないです。よく考えたら、今さらですものね。」



そうだよ


別れた女からメール貰ったって、誰が好き好んで会いに来るのよ








私の目に、一粒の涙がこぼれた




「小林さん。」


伸びた手が、私の目の下をなぞった


「先生?」


そして私はハッとした


先生の目に、私が映っていたから



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