DEEP BLUE
……次の日。
あたしは早々ない早起きをして、顔の腫れをどうやってメイクで隠すか試行錯誤していた。
結局はうまく隠しきれず、ちょっと気に入らないメイクの仕上がりになったけど、これでいい。
太郎は昨日、こんな顔でも綺麗だと言ってくれた。
太郎だけが分かってくれるならそれでいい。
「愛美さーーーんっっっ!!」
青い晴天の空の下、太郎がそれに負けないくらい元気よくあたしに手を振っている。
「……もう、バカ……」
あんなに弾けちゃって恥ずかしい。
あたしはちょっと照れながら、手を小さく振り返した。