DEEP BLUE



……次の日。


あたしは早々ない早起きをして、顔の腫れをどうやってメイクで隠すか試行錯誤していた。


結局はうまく隠しきれず、ちょっと気に入らないメイクの仕上がりになったけど、これでいい。



太郎は昨日、こんな顔でも綺麗だと言ってくれた。


太郎だけが分かってくれるならそれでいい。






「愛美さーーーんっっっ!!」




青い晴天の空の下、太郎がそれに負けないくらい元気よくあたしに手を振っている。



「……もう、バカ……」




あんなに弾けちゃって恥ずかしい。

あたしはちょっと照れながら、手を小さく振り返した。


< 55 / 107 >

この作品をシェア

pagetop