DEEP BLUE
暑すぎる外とは違い、水族館に一歩踏み入れればひんやりと冷たい空気の中。
汗ばんで火照った肌がちょうど良く冷えていく。
「あ、熱帯魚だ」
「見ましょうか」
キラキラ……
幻想的な、ガラス張りの青い世界にあたし達は溶け込んでいた。
消えては溶ける泡の煌めきと、その中を優雅に泳ぐ色彩豊かな魚達。
色とりどりに尾ヒレを揺らし、深く深い場所に消えて行く。
「────綺麗………」
「熱帯魚、好きですか?」
「うん。好き」
「オレもです。」
しばらく二人でジッと熱帯魚を見つめると、何だか二人で海に沈んだような………そんな錯覚にさえ陥った。
「愛美さん、あっちのイルカの触れ合いに行きませんか?」
「イルカ⁉えっ見たい見たい!!」
はしゃぐあたしは、つい太郎の手を取って。
まるで子供のように、笑ってイルカの元へと走って行った。