DEEP BLUE
「番号知らなかったんだ………」
プライベート用の携帯番号知らないしなぁ……
「どうしたんだろう……」
寝坊したのかな?
それとも雨だから道混んでるのかな?
交通事故とか遭ってないよね?
「……」
普通なら怒って帰るところだけど、あたしはずっと待っていた。
もしかしたら何かトラブルがあって遅れてるのかな……って。
日は落ち、辺りはいつの間にか真っ暗になっていたけれど……
ーーーそれでも、待ち続けた。
太郎が約束を破るなんて有り得ないと思ったから。
忘れてても来てくれたらいいよ。
許してあげるから。
いつものあの笑顔で「愛美さん」って
ーーー…来てくれるよね?
やがて完全に真っ暗になり、あんなにいた人混みもなくなって。
降りしきる雨も止み、見上げた夜空を見つめて悟った。
あたしは、太郎にも裏切られたんだって。