DEEP BLUE




───…時が経ち、あたしは夜の仕事を卒業して、昼社会へと戻った。





「いってらっしゃい♪」


「いってきます」




更に数年後には好きな人も出来て、結婚もして。


あの頃とは考えられない程、幸せで満たされた日々。



“今日はハンバーグがいいな”と見送ったばかりの旦那様からスマホにメッセージが来て微笑んだ。






─────……そんな



“太郎”なんて存在も完全に忘れてしまった頃。





──────♪…♪♪





鼻歌を歌っているあたしの耳に、今度は軽快な着信音が聞こえてきた。



< 81 / 107 >

この作品をシェア

pagetop