敏腕編集者の愛が重すぎて執筆どころじゃありません!~干物女な小説家は容赦なく激愛される~
俺が正直に「いえ。お付き合いしていませんが」と答えると、彼女はぎょんっと眉間に皺を寄せて渋い顔をした。
「そうですか……。やっぱり誓野さん的には、みどり先生は女としてナシですか」
「いえ。俺としては俄然アリですが」
「えっ……!? じゃあどうして」
「担当が作家に手を出しちゃまずいでしょう」
至極真っ当なことを言ったつもりだったが、吉川さんは「いや真面目かっ」と俺の胸もとを手の甲で叩いた。
「二カ月も山奥で、ひとつ屋根の下で暮らしていたんですよね? そういう雰囲気にはならなかったんですか?」
「なったといえばなりましたけど、そこは手を出したら男が廃ると言うか。鉄壁の理性で抑え込んだといいますか」
「ぶっちゃけ、キスくらいはしました?」
「しませんよ。したらアウトでしょう」
「うわー。理性が憎らしいっ!」
ぺいんと自身の額を叩く吉川さん。
「いや、からかっているわけではないんですよ? みどり先生に男ができれば、ちょっとは人間らしい生活になるかなって期待してて。だってこのまま、また私が家事をするようになっちゃったら、元の木阿弥じゃありませんか」
「そうですか……。やっぱり誓野さん的には、みどり先生は女としてナシですか」
「いえ。俺としては俄然アリですが」
「えっ……!? じゃあどうして」
「担当が作家に手を出しちゃまずいでしょう」
至極真っ当なことを言ったつもりだったが、吉川さんは「いや真面目かっ」と俺の胸もとを手の甲で叩いた。
「二カ月も山奥で、ひとつ屋根の下で暮らしていたんですよね? そういう雰囲気にはならなかったんですか?」
「なったといえばなりましたけど、そこは手を出したら男が廃ると言うか。鉄壁の理性で抑え込んだといいますか」
「ぶっちゃけ、キスくらいはしました?」
「しませんよ。したらアウトでしょう」
「うわー。理性が憎らしいっ!」
ぺいんと自身の額を叩く吉川さん。
「いや、からかっているわけではないんですよ? みどり先生に男ができれば、ちょっとは人間らしい生活になるかなって期待してて。だってこのまま、また私が家事をするようになっちゃったら、元の木阿弥じゃありませんか」