桃色
家に帰って、私はよく考えた。


だけど、いくら考えても答えは一つで。

初めから好きになっちゃいけない人だったって今さら思い知らされるだけで。


やっぱり、私達は一緒にいちゃダメだっだ。

初めから分かっていたのに・・・。



私は、なつと千絵に電話で話した。

二人とも、梨花と同じことを言ってくれた。


「別れることない」って・・・。


でも、最後には私の気持ち分かってくれた。



そして、私は指輪を外した。


この指輪を貰った時、すごい嬉しかったな。

ゆぅ君の前で大泣きしたし・・・。


健ちゃんや梨花達に見せびらかせてばっかだったな。

そんなことを思ってると、涙が流れてきた。


本当は別れたくないよ。

でも、別れるしかないんだよ。


好きでも、別れることがあるんだね・・・。

恋って楽しいものだと思ってた。

でも、私の恋は辛いものだった。




これから先、あんな人はいない。

あんなに愛してくれる人はいない。

こんなに愛せる人はいない。




そう思える人だった・・・。


だからこそ、ここで別れなきゃいけない。


このまま、一緒にいてもきっと幸せにはなれないんだよ。

誰かを傷付けて手にした愛は長続きしないんだね。


でも、この指輪は私にとって宝物。


私は引き出しの中から、長いチェーンを探した。


「あ、あった・・・」


そして、そのチェーンに指輪を通した。



今日から、これが私のお守り。

これからずっと着けておくって決めた。


愛する人から貰った大切な指輪は今日からネックレスになりました。


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