桃色
私はタケルに愛されてるって思ってた。

タケルは私から離れていかないってそう思ってたのに。

なんだ、私の思い込みだったんだね・・・。

そんなことを思った。

自分はちっとも愛してなかったくせにね。


また、私の中で何かが壊れた。

翔さんの時とは違った何かが・・・。


もう、私のそばにはタケルはいない。

誰かがそばにいないと生きてけない。

私は一人じゃいられないの。


早く、新しい人探さなきゃ!

そんなことを思った。



そして、またすぐに新しい彼氏が出来た。

金髪で背が高くて、派手な男・・・。

いつも、こんな男を選んでた。

それは別に、タケルへの当てつけじゃない。

そういう人しか寄ってこなかったから。


高校を卒業するまで、何人の男と付き合ったか分からない。

数えようとも思わないし、正直、名前さえ覚えていない。

こんなの付き合ったって言えないよね・・・。

言えるわけないよ。

ただ、会って身体を重ねるだけ。

そこに愛はなかった・・・。


男達はいつも愛してるだとか好きだなんて言ってきたけど、それはただの台詞で・・・。

私の身体は所詮、男達の欲望を満たすためのモノでしかないんだ。


私はどこまで落ちればいいんだろう・・・?

私、一体この先どうなってしまうんだろう?





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