桃色
「3年になっても、また同じクラスになりたいね!」


私がそう言うと、なつが


「そんなこと言ってるけど、水嶋はうちらより、三宅と一緒になりたいんやろ?」


そう言ってからかう。


「それは、そうだけど・・・」


私がそう言うと、ほらやっぱりって笑う。


「でも、また3人一緒のクラスがいいね!」


千絵もそう言ってくれた。





2年の楽しい時間もあっという間に過ぎていった。


こんな風に一年、そしてまた一年って時は過ぎていくんだね。


一日一日を大切に生きなきゃって思うよ。




私は変わらず、ヒロ君が好きで、いつも千絵となつと一緒で・・・。


ずっと、ずっとこんな日が続くと思ってた。


自分の心の中の変化にまだ気付いてなかったんだ。



これから待ち受けていることが、どれほど私の未来を変えていくかなんて、考えてもいなかった。




< 28 / 500 >

この作品をシェア

pagetop