桃色
みんなに会うのなんて9年ぶり。

本当はずっと不安だった。

みんなに会うのた・・・。

だけど、あれから長い月日が流れてる。

美鈴ちゃんとも仲直り出来たし、健ちゃんとも
あの頃のように話せるし、やっと、行ってみる
気になれた。


この前、健ちゃん、ゆぅ君のこと何も言って
なかったし、気にすることないよね?

きっと来ないよね??


ゆぅ君、もう、こっちに帰ってきてるのかな?

あれから全然会ってないから、まだ大阪に
いるんだよね?


そんなことを思いながら、私は買ったばかり
の黒のワンピースを身にまとう。

健ちゃんがパーティーがあるからキレイな
格好で来いって言ってたけど、それって
どんなパーティーなんだろう?


私は、全身が写る鏡の前に立った。


これ、変じゃないかなぁ??


鏡に映った私は、いつもより少しだけ大人に
見えた。





「桃子~、こっちこっち~」

千絵がそう言って、手を振っているのが
見える。

「千絵~!!」

私は走って千絵のところに行く。

ふと、視線を感じて後ろを振り向いた。

そこに、あの人がいるような気がしたんだ。


でも、それは気のせいで・・・。


振り返ってみても、そこには、誰も
いなかった。
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