桃色
「もう、桃子が倒れたって聞いた時は、
 びっくりして、心臓止まりそうに
 なったんだから!」

「なつもだよ!!でも、元気そうでよかった」


・・・心配かけて、ごめんなさい。

私がそう言うと、さっきまで笑ってたなつが
真剣な顔になった。


「何かあったの?」

「へっ?」

「何かあったんでしょ?」

なつや千絵にそう言われて、よく考えて
みた。


「・・それが、何もないんだよね・・・」

本当に思い当たることがない。

倒れるぐらい、過労っていわれるぐらい、
仕事が忙しかったわけでもない。


タケルのことが原因?

・・・そんなことない。

だって、今までだって、タケルと離れてた事
あるし。


じゃぁ、健ちゃんのことが原因?


それは、違うよ・・・。

昔のことだし。



「優士君と何かあったんじゃないの?」

千絵がそう言うけど、本当に何もない。

「何もないよ。だって、毎日楽しく
 暮らしてるもん」


本当に・・・。


毎日、楽しく暮らしてた。


もしも、原因があるとしたら、
ただ、寝れていなかっただけ・・・。

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