過去に戻れるボタンの話。
 壊れた靴は、修理すればいい。どうしても修理できなかったら、また新しいものを買えばいい。同じ商品でもいいし、違う商品でもいい。終電に間に合わないのなら、違う手段で帰れば良い。今、電車に乗りたくないのなら、私が一番ときめく方法で帰ればいい。選択肢は、たくさんあるのだから。

 「タクシー、早く乗れると良いな」消えたはずのイルミネーションの明かりが遠くに見る。ほんの一瞬だけ後ろを振り返ったけど、あの小さな家はなくなっていた。

 不思議な出来事だと感じながら、そしてまた、少しだけ前向きになれた自分を嬉しく思いながら、さっきまで苛立ちばかり感じていた階段を、力強く、一歩ずつ踏みしめながら駆け上がっていった。
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結局はあなたが好きで、忘れられなくて。 また会える日を心から願ってる。 ※この話は全てフィクションであり、実在する団体や企業、人物等とは一切関係がありません。 ※登場人物の会話を自然にするために、い抜き言葉・ら抜き言葉等を意図的に使用する場合があります。 ※完結までは、なるべく週3日以上の更新を目標にしています。

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