First Light.
□□□


「翠!おかえり」

「ただいま」


修学旅行は無事終わり、キャリーケースにお土産を詰めて帰って来た。

駅まで迎えに来てくれるというお母さんと再会し車にキャリーケースを乗せた。


「柚季ちゃんも乗って行く?」

「いえ、うちもお母さんが迎えに来てくれるので」


お母さんのその言葉にユズはありがとうございます、と丁寧にお礼を言った。

車内は暖房が効いていて温かく、小さくラジオが流れていた。


「……今年のクリスマス、何か予定決まってるの?」

「今年?いや、何も。でも多分ユズと過ごすんじゃないかなぁ」

「…そっか」

「何かあった?」


赤信号でキュ、と止まった車。
お母さんは何か言いたいのか、息を吸っては言い留まっている。


「……会っ、てみない?」

「え?」

「その…、」

「…お母さんと付き合ってる人?」

「っ、嫌ならいいの!全然いいのよ。無理に会わせるつもりなんかないし、これからも会いたくないなら会わせない」


翠の意思を尊重したいの、とお母さんは言った。



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