First Light.


「…相手の人は何か言ってるの?」

「翠が良いなら、会いたいって言ってるの」


クリスマスは節目だしちょうどいい。
ユズに言えばきっと今年のクリスマスは無しでも大丈夫と言うだろう。
むしろ背中を押されそうだ。


「いいよ、別に会っても」

「本当?無理してない?」

「お母さんの恋人、見極めないとね」

「…変な事言わないでよ?」


お互い笑い合って、修学旅行での話をしていたら気付けば家に着いていた。


「付き合ってる人、どんな人なの?」


キャリーケースを部屋に持って行きとりあえず1階のソファでのんびりとテレビをつけた。

同じくソファに座ったお母さんは私の言葉にうーんと悩んでいる。


「すごく、優しい人よ。真面目で、でも面白くて…」

「再婚しないの?」

「今のところは考えてないわ。まだ翠は高校生だし、貴女の気持ちも汲みたいから」


理人さんのおかげで仲直り出来たあの日から私達は最初からやり直す事にした。

家事を分担してお母さんは掃除を、私は料理を担当にした。
テスト期間は何度か作ってくれたけどそれはもう香ばしい出来だった。


「…あ、クリスマス。是非会いましょうって」


相手の人から返信が来たのか、未だ不安そうに私に伝えてくれた。


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