First Light.
「いっ、言っとくけど私が1番大事なのは翠だからね」
「え?」
「私じゃなくて、貴女がちょっとでも嫌だと思ったらそのまま言ってくれていいからっ」
「何言ってんの?」
「彼か翠かって聞かれたら私は絶対翠を選ぶから」
ギュッとハンドルを握り締めている手が少しだけ震えているのが見えた。
「…変なの、お母さんみたい」
「私は貴女のお母さんです」
そんな言葉が聞けるようになるなんて、少し前の私は思ってもみなかった。
仲直りして数ヶ月、徐々に…というか前よりもお母さんとの距離は近くなっている気がした。