First Light.
□□□


「翠ちゃん、本当に泊まっていかないの?」

「すみません、課題もありますし…。それに陽季さんが帰って来てるのに私が居るのもおかしいですから」

「そんな事ないって」

「うん、ありがと」

「また遊びに来てね」

「はい、今日はありがとうございました」


バイバイとユズ達に手を振って私は日野家に背を向けた。

日が落ちて外はお昼よりも涼しくなっていた。


…理人さん、今何してるんだろ。


ふと空を見上げて思い浮かべた。
夕方に会った時、誰かから電話が来ているようだったけど「怒られるから」と出なかった。

…ていうかあの人20歳なんだよね?
大学生って感じはしないし、だとしたら社会人?
どんな仕事してるんだろう。

そういえば理人の耳には沢山のピアスがつけられていた。

やっぱりフリーターとか?


「あ、」


無意識に家の前を通り過ぎてコンビニへと続く下り坂の上に来ていた。

何やってるんだ、私は。

でも、また話したい。会いたい。
どうでもいい他愛もない話をしたい。



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