平安物語【完】



「弟君でございますか!

まあ、なんと…」

乳母もまた、感動の涙をにじませていました。


「つきましては、若君の五十日の祝いにご参加頂けますよう、お里下がりを帝にお願いくださいませとのことでございます。」

「承知いたしましたと伝えて。」

急いで父上に文を書き、その文と一緒に大量の褒美の品を持たせて使者を下がらせました。



< 369 / 621 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop