平安物語【完】



「女御、女御!!!」

尚仁様の興奮は、これまでに無い有り様です。

もし犬ならば、千切れんばかりに尻尾を振っているでしょう。

「帝、落ち着いてくださいませ。

姫様はまだ何にもご存知ないのですよ。」

満面の笑みを浮かべて、乳母が言いました。


知らない?

何を…?



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