平安物語【完】



「私も…信じられない気持ちでおります。

本当に、神は私をお見捨てにならなかったのですね…。」

父上の喜びように、私も涙が溢れそうになりました。


「どうか、体を大切になさいね。

ここの所、食欲が無いそうではないですか。

これからは二人分の栄養を取らなければならないのですよ。」

そんな事を、細々と言い連ねていらっしゃいます。

私はひたすら相槌を打って、幸せを噛みしめていました。



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