平安物語【完】



年が明けてすぐ、病を患っていらした皇后様は、お見舞いに上がっていた中宮様の腕に抱かれて、二十九歳のお若さで人生の幕を下ろされました。

中宮様のお嘆きは並々ではなく、しばらく自邸に引きこもって泣き暮らしていらっしゃいました。

帝も大層悲しまれて、その年に譲位あそばし、東宮様が玄武帝となられました。



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