冷淡女上司を攻略せよ!~ヘタレ年下イケメン男子の恋愛奮戦記~
「名付けて、”女上司を攻略せよ”。って、ちょっと物足りないわね。何か足す言葉は無いかしら?」

「”冷淡”とかは?」

「あら、いいわね。じゃあ、あんたに課された使命は、名付けて”冷淡女上司を攻略せよ!”」

俺が呆けていたら、姉貴は「健闘を祈る」と言って俺の肩をポンポンと叩いた。そして栞を抱き上げると、部屋を出て行くべく俺に背を向け歩きだした。

「姉貴、さっきの画像、後で送ってくれないか?」

「いいけど、冬美には内緒よ?」

姉貴は振り向いてそう言い、ニコッと笑って部屋を出て行った。

俺、引き受けるなんて一言も言ってないのになあ。でも、頑張ってみるか!
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