ひとつ、ふたつ、ひみつ。
「花恋、あのね、真尋くんは……」

どうしよう、どうしよう!
この学校の生徒だなんて嘘をついても、花恋にはそのうちバレてしまう。

「ま、真尋くんは……」

私、花恋が泊まりに来るって言った時、なんて断った?

……思い出した!

「いとこ! そう、いとこなの。花恋には話したよね? いとこが来てるから、しばらくお泊まりは無理って」

「い、いとこ!? 男の人だったの!?」

しまった、そっちの問題があったか。

「うん、実はそうなんだ~。さすがにそれは言いづらくて、隠しててごめんね。学校を見てみたいって言うから、内緒で連れてきたの」

「ええ……」

花恋はちょっと引き気味で、だけどやっぱり真尋くんの顔には興味があるらしく、頬を染めて私と真尋くんを交互に見る。

「うん、でも、分かる。こんないとこがいたら、自慢したくなるよね」

自慢をしたくて連れてきたのではないけども。
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