二匹の神使な妖獣からの溺愛が止まない
次の日起きて、さっそく蘭と莉子に菖蒲さんが無事だったらしいことを報告した。
「良かった!」
そう喜ぶ2人。
でもすぐに蘭が首をかしげた。
「それ…どこで聞いたの?」
「こ、煌から連絡があったの!」
「煌くんから? どうやって? あっちからじゃスマホも使えないのに?」
「うっ…とにかく連絡があったの」
さすがに夢の中で会ったなんて恥ずかしくて言えなかった。
「そ、それより!」
あたしは蘭の気を逸らすことにした。
「あたしの妖力、今日戻るの! 学校終わったらすぐ衛府に行くよ!」
「ああ、そうだったね! 良かった良かった」
蘭の気が逸れてほっとするあたし。
それに…。
あたしの没収されていた妖力は今日返される。
菖蒲さんも無事と分かったし、妖力も元に戻るし、あたしは朝から嬉しい気分だ。
朝から学校に行ってもずっとそわそわしてたけど、ついに放課後がやってきた!
「惺音ちゃん…っ、そんな走ったらまた転んで怪我するよっ…」
「怪我しても妖力戻れば治るし!」
あたしは逸る心のまま屋敷に帰る。
屋敷には衛府からの迎えが来ていた。
あたしが妖力を使ってあっちの世界に行くことができないから気を利かせて迎えを寄越してくれたんだろう。
ありがたくその迎えと共に衛府へ向かった。
衛府ではまず控えの間に通された。
「支度をする故、しばらくここで待っておれ」
「はい」
下っ端の衛士に対してもあたしたちは丁寧に礼をする。
衛士が立ち去ろうとしたとき「そういえば」と足を止めた。
「今おぬしらが座ってるそれ、おぬしらが捕らえた野狐じゃよ。名前は確か…刀丸と衛丸だったっか」
「刀丸と衛丸がこれに!?」
あたしたちは驚いて腰を浮かす。
普通の椅子だと思ってたら…。
家具にするとは言ってたけど、定毘古もなかなかのことするわね…。
刀丸と衛丸だと思ったらなんか居心地悪い…。
衛士が立ち去ってから、あたしたちは椅子から腰を上げて立ってることにした。
なんか後味悪いし…。
そう思ってたら、いきなり出入口の間から「おい」という声が聞こえた。
その声を見ると…。
「ふ、藤蔓…」
野狐三人組のリーダー、藤蔓だった…。
「良かった!」
そう喜ぶ2人。
でもすぐに蘭が首をかしげた。
「それ…どこで聞いたの?」
「こ、煌から連絡があったの!」
「煌くんから? どうやって? あっちからじゃスマホも使えないのに?」
「うっ…とにかく連絡があったの」
さすがに夢の中で会ったなんて恥ずかしくて言えなかった。
「そ、それより!」
あたしは蘭の気を逸らすことにした。
「あたしの妖力、今日戻るの! 学校終わったらすぐ衛府に行くよ!」
「ああ、そうだったね! 良かった良かった」
蘭の気が逸れてほっとするあたし。
それに…。
あたしの没収されていた妖力は今日返される。
菖蒲さんも無事と分かったし、妖力も元に戻るし、あたしは朝から嬉しい気分だ。
朝から学校に行ってもずっとそわそわしてたけど、ついに放課後がやってきた!
「惺音ちゃん…っ、そんな走ったらまた転んで怪我するよっ…」
「怪我しても妖力戻れば治るし!」
あたしは逸る心のまま屋敷に帰る。
屋敷には衛府からの迎えが来ていた。
あたしが妖力を使ってあっちの世界に行くことができないから気を利かせて迎えを寄越してくれたんだろう。
ありがたくその迎えと共に衛府へ向かった。
衛府ではまず控えの間に通された。
「支度をする故、しばらくここで待っておれ」
「はい」
下っ端の衛士に対してもあたしたちは丁寧に礼をする。
衛士が立ち去ろうとしたとき「そういえば」と足を止めた。
「今おぬしらが座ってるそれ、おぬしらが捕らえた野狐じゃよ。名前は確か…刀丸と衛丸だったっか」
「刀丸と衛丸がこれに!?」
あたしたちは驚いて腰を浮かす。
普通の椅子だと思ってたら…。
家具にするとは言ってたけど、定毘古もなかなかのことするわね…。
刀丸と衛丸だと思ったらなんか居心地悪い…。
衛士が立ち去ってから、あたしたちは椅子から腰を上げて立ってることにした。
なんか後味悪いし…。
そう思ってたら、いきなり出入口の間から「おい」という声が聞こえた。
その声を見ると…。
「ふ、藤蔓…」
野狐三人組のリーダー、藤蔓だった…。