由良君は離さない
小さな頃から、いつもいつも
こんな風に気にかけて、助けてくれた。
傍にいてくれた。
うわべだけじゃない。
私の家庭環境も、親との確執も
抱えている複雑な感情も
全部知った上で隣にいてくれる由良君に
ちゃんと、『私』を見てくれる由良君に
いつしか、私は恋をしていた。
だから、すごく、嬉しかった。
でも
『……私、ね』
『いいよ』
『…え?』
『綴が怖いの、分かってる』
それでも……ううん。
好きだからこそ
由良君の想いには応えられない。
ごめんねと、謝ることしか出来ない。
だけど
それを口にする前に、由良君はそう言った。
由良君は、私が抱えている複雑な感情を
私が思う以上に、理解していた。
何に対して、一番、恐怖を抱いているのかも
言葉にしていないのに、解ってくれていた。
解っていて、なお
『俺は、綴が笑っていればそれでいいよ
隣にいれるだけで、充分』
構わないと
それでもいいと
隣にいれるだけで満足だって、言ってくれた。
……。
『だから、綴』
由良君は足を止めず、前を見つめたまま
『泣かないで』
優しく、言葉をかけてくれた。
嬉しくて
………悲しくて
泣きながら、帰ったあの日の事は
ずっとずっと、忘れない。
こんな風に気にかけて、助けてくれた。
傍にいてくれた。
うわべだけじゃない。
私の家庭環境も、親との確執も
抱えている複雑な感情も
全部知った上で隣にいてくれる由良君に
ちゃんと、『私』を見てくれる由良君に
いつしか、私は恋をしていた。
だから、すごく、嬉しかった。
でも
『……私、ね』
『いいよ』
『…え?』
『綴が怖いの、分かってる』
それでも……ううん。
好きだからこそ
由良君の想いには応えられない。
ごめんねと、謝ることしか出来ない。
だけど
それを口にする前に、由良君はそう言った。
由良君は、私が抱えている複雑な感情を
私が思う以上に、理解していた。
何に対して、一番、恐怖を抱いているのかも
言葉にしていないのに、解ってくれていた。
解っていて、なお
『俺は、綴が笑っていればそれでいいよ
隣にいれるだけで、充分』
構わないと
それでもいいと
隣にいれるだけで満足だって、言ってくれた。
……。
『だから、綴』
由良君は足を止めず、前を見つめたまま
『泣かないで』
優しく、言葉をかけてくれた。
嬉しくて
………悲しくて
泣きながら、帰ったあの日の事は
ずっとずっと、忘れない。