神殺しのクロノスタシス7〜後編〜
…分かったよ。

自己アピールなんて、全然得意じゃないけれど。

何とか、上級魔導師に認定してもらえるよう努力しよう。

…それで。

「運良く、二人共上級魔導師に認定されたとして…」

「キルディリア魔王国軍に、志願するんですよね?」

「そうだ」

晴れて、キルディリアで上級魔導師に任命された暁には。

俺達は、キルディリア魔王国に、そしてイシュメル女王に「忠誠」を示す為。

自ら、彼女の為に戦うことを志願する。

出来れば、イシュメル女王に一番近い…イシュメル女王の近衛兵に任命されたら、それが一番なんだけどな。

采配を決めるのは、イシュメル女王だ。

果たして、そう上手く行くだろうか。

警戒されて、敢えて王都から離れた場所に赴任させられる恐れもある。

こればかりは、俺達の意志ではどうにもならないからな。

せめて少しでも、有益な情報が得られるポジションを確保したいところだ。

まぁ、敢えて王都から離れれば、イシュメル女王に嫌疑をかけられることもないだろうし。

どっちに転んでも、前向きに解釈しよう。…出来るだけ。

でなきゃ、スパイなんてやってられん。

どんな形にしてもイシュメル女王に「忠誠」を見せれば、いずれ、彼女に近づくことも出来るだろう。

長い目で見るべきだ。 

「どんなところなのかね…。キルディリア軍って」

「さぁ…。スパルタ式の軍隊だったら嫌ですね」

「まったくだな…」

俺等、そういうの慣れてないから。

聖魔騎士団の、程良くゆるーくて、なまぬるーい感じの環境に慣れてるから。

出来れば、そっち方向で頼むよ。
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