一般庶民と御曹司
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
5限目の授業が始まるチャイムが聞こえた。

「授業始めんぞー。」

5限目は化学で担任だった。

「あ、ごめん。」

御曹司は私に謝り、席に着いた。
あれはなんだったんだろうか。
柔らかい唇、ふわっと香る柔軟剤とシャンプーの匂い。

山中歩佳。17歳。初キスは学校で大大人気で御曹司の各良木唯太に奪われました。
顔が今でも熱く、動揺が隠せない。

「歩佳ー。顔熱いぞー。体調悪いかあ??」

担任にそう聞かれ、今はひとりになりたかった。

「あ、はい。保健室行ってきます。」
「あー。なら保健委員連れてけー」
「せんせー。今日保健委員の優香さんお休みでーす。」
「あー。そうかー。歩佳一人で行けるかー?」

まじの体調不良では無いので私は一人で行ける。

「はい。行けます」
「おけーなら気を付けて行けよー。」

私は席を立ち、教室を出て、保健室に向かった。
保健室に着いたが、保健の先生はおらず、ベッドに横になった。
目をつぶり、さっきのことを思い出すと顔がまたぶわっと赤くなり、熱くなる。

「ほ、、ほんと、、私、どうしちゃったんだろ、、。」

初キス相手が御曹司なんだと思うと社会的地位が終わりそう。

キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
チャイムの音と同時に起きた。5限目終わったんだな、と腕時計を見て見たら、6限目が終わるチャイムだった。

「えっ?!うっそ!?!」

私はびっくりし、飛び起きた。
カーテンを開けると、保健の先生がいた。

「歩佳さん大丈夫?」
「は、はい!」
「もうHR始まるから体調が大丈夫なら行きなさいね」
「はい!!」

私はダッシュで教室に向かった。
扉を勢いよく開けると、HR始まっていた。

「歩佳ー。大丈夫か?聞くと、さっきまで保健室にいたって聞いたけど。」
「だ、大丈夫です!」
「そーかー。なら席につけー。」

私は席につき、リュックに筆箱や色々詰めた。
詰めてる間にHRが終わり、続々と生徒は教室から出てった。

「ふぅ、、。」
「大丈夫?笑」

誰のせいだと思ってるんだ!と思ったけどことのはったんは、私がそっぽ向いたからだ。向かなかったあーにはならなかった。

「うん。大丈夫だよ。」
「良かった。笑」
「ねぇ。連絡先交換しようよ。」

御曹司から連絡先を聞かれた。

「え、?連絡先交換できないんじゃないの?」
「あー。連絡先交換したら、拡散されそうだし、それに追いLINEとかしてきそうだから。歩佳さんはそんなことしないでしょ?」

確かに、と納得してしまった。

「する訳ないじゃん。」
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