純愛×未満
その三文字、もうちょっと詳しく。
そんな視線を送ると、友達は恥ずかしそうに頬を染めた。

「んー、難しいな。とにかくね、キュンってなるの。飲み物飲んでる横顔とか可愛かったりしてキュンってなるし、自分から手繋いでくれたりとかめっちゃキューンってしちゃう」

「きゅん……」

あたしは、その音を知っている気がする。
先輩を前にすると、たまに胸の中で鳴っているのは、この音じゃなかった?

「頭ぽんぽんってされた時とか、もう、好き! って思っちゃう」

あれ? なんで今、先輩の顔が見えたんだろう。

ひとしきり喋り終わった友達が、あたしの胸元のスカーフを指差す。

「真白、スカーフ曲がってるよ。最近、たまに綺麗に結べてたのに」

……また、先輩の顔が見えた。
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